飲食業にも“プロフィットシェア”という武器を。

「頑張っても報われない飲食」を終わらせる。

飲食業にも“プロフィットシェア”という武器を。
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がぶ飲み食堂では、飲食業界では前例のほとんどない「全階層型プロフィットシェア制度(=努力利益分配制度)」を導入しています。

簡単に言えば、スタッフ全員が、店の利益に応じて“時給とは別に”報酬を得られる仕組みです。パートさんも、学生バイトも、月に1万円近くの分配を得ることがある──そんな飲食店、聞いたことありますか?


なぜこの制度が必要だったのか?

飲食業界は長らく、こう言われてきました:

  • 「頑張っても給料が上がらない」
  • 「数字に興味を持っても意味がない」
  • 「利益は会社のもの。現場には関係ない」

だから人が育たない。やりがいが続かない。誰も“店の未来”に関心を持たなくなる。


がぶ飲み食堂が導入した「全階層型プロフィットシェア制度」とは?

📌 ステップ1:まず“努力利益”を出す

以下の5つの指標で、目標を下回るコスト削減が実現できたら、それは「努力によって生まれた利益(=努力利益)」とみなします。

  • 売上目標の達成度
  • 原価率(例:35%目標 → 実績33%ならOK)
  • 人件費率(25%以内が目標)
  • レント比率(家賃÷売上。7%以内が目標)
  • 本部原価率(食材供給費など)

例えば月の売上が800万円で、

  • 原価率達成で+24万円、
  • 売上目標超過で+15万円、
  • レント比率改善で+4万円、
  • 人件費オーバーで−24万円
    → 合計 「努力利益」=+19万円 が生まれます。

📌 ステップ2:100ポイントで分配

この努力利益を「100ポイント」に分割し、スタッフランクごとにpt数を設定。

ランクpt数該当例
店長10ptフルタイム責任者
カタリスト5pt新人教育や思想伝達を担う中核人材
リーダー2pt信頼される中堅スタッフ
一般スタッフ0.3pt学生・主婦など
サポーター1pt中間サポート層
会社21pt制度維持と再投資原資

努力利益が50万円出た場合、

  • 1pt=5,000円。
  • 店長なら 5万円
  • リーダーは 1万円
  • 一般スタッフでも 1,500円 が「給料とは別に」支給されます。

📌 ステップ3:支給は現金 or 給与合算で月1回

スタッフには月末時点で支給額をLINEや手紙で通知。

  • 給与明細と一緒に振込 or 別途現金手渡し
  • 支給額が多い月は「お疲れ様でした」と一言添えて渡します

この“感謝と数字がセットで届く体験”が、現場の空気をガラッと変えました。


「ただの時給労働者」じゃなくなった現場

導入から数ヶ月。現場では確実に“空気”が変わりました。

  • 🍱 パートさんが「今日ロス出してないわ」と誇らしげに
  • 🧑‍🎓 学生が「ここって自分も経営に関われるんや」と言い出す
  • 🧾 数字に敏感になったことで、「ホールでの声かけ」や「原価の高い食材ロス」への意識が共有されていく

それら全てが、“文化”になっていったのです。


この制度の本質:利益ではなく「誇り」の共有

誤解してほしくないのは、これは金のバラマキ制度ではないということです。

利益を分けるのではなく、責任と誇りを分ける制度。

  • “自分が関われば店がよくなる”という実感
  • “やれば報われる”というシンプルな原理
  • “ここで働く意味”が数字で返ってくる安心感

それこそが、飲食業の新しい希望だと私たちは信じています。


がぶ飲み食堂は、飲食の未来を変えたい

時給だけで繋がる関係は、薄くもろい。 でも“思想”と“数字”で繋がる関係は、強く、誇れる。

がぶ飲み食堂は、これからも:

  • 利益を全員で育て
  • 成果を全員で分け
  • 現場で文化を創る

そんな「飲食の新しいカタチ」を本気で育てていきます。