“無目的外食層”を制する者が、飲食チェーン戦争を制す
「今日どこ行く?」「別に寿司でも焼肉でもいいけど」──そう……
■ ターゲット: “今日は特に食べたいものがあるわけじゃないけど、どっか行こか”という 【無目的外食層(車利用ファミリー/カップル/友人グループ】
■ 基本戦略: 「なんとなく外食」の中で、“選ばれる必然”を設計する
■ 戦術設計:
① 選ばれる理由を複数用意する(=選びやすくする)
② “やめる理由”を潰しておく
③ 店前・SNSで“ひと言で伝わる魅力”を出す
④ 思わず人に話したくなる設計にする
⑤ 比較優位を分かりやすく可視化する
■ 店舗設計と導線
■ KPI(目標とする数値指標)
■ 今後の拡張
■ 結論: 田口山は、“目的のない外食”を“選ばれる体験”に昇華することができる。比較検討に負けないために、「なんでもあるけど尖っている」「気軽だけど驚きがある」店として、あらゆる方向に理由を提供し、誰の家庭内会議でも勝てる選択肢になることを目指す。
以下に、競合店舗ごとの想定スペック(席数・客単価・回転率)と、田口山店とのペアリング/差別化マップを作成
。
店名 | 席数 | 客単価 | 回転率 | 想定月商 | 特徴 | 差別化余地 |
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玄品 樟葉 | 約40席 | 5,500円(コース) | 0.8 | 約264万円 | 高級ふぐ専門 | 価格・カジュアル感・子連れ対応 |
西京家(宮之阪) | 約30席 | 4,500円 | 1.0 | 約270万円 | 串カツ+ふぐ | 送迎・鉄板料理・宴会対応 |
富久路 | 約50席 | 4,000円 | 1.2 | 約360万円 | 居酒屋+ふぐ白子 | EC・自販機・昼営業 |
鶴橋風月 枚方 | 約60席 | 2,200円 | 1.5 | 約594万円 | チェーン定番 | ふぐ×鉄板という商品力 |
お好み焼きマツモト | 約30席 | 1,600円 | 1.2 | 約172万円 | 焼きそば・定食対応 | 宴会・飲み利用・広さ |
ももたろう | 約40席 | 2,800円 | 1.3 | 約436万円 | もんじゃ+飲み放題 | メニュー幅・自販機展開 |
おおの(そば) | 約35席 | 1,800円 | 1.2 | 約226万円 | 昼中心+串カツ | 夜飲み・宴会で勝てる |
無名屋 牧野 | 約80席 | 3,800円 | 1.0 | 約684万円 | 大箱居酒屋 | 商品特化力・家族送客力 |
項目 | 内容 |
---|---|
🎯 価格帯 | 高級すぎず大衆すぎず、中間層に刺さる「絶妙ゾーン」 |
🎯 多機能 | EC・自販機・送迎・ファミリー設備・鉄板料理など全包囲型 |
🎯 専門性 | ふぐ・鉄板・蕎麦という高付加価値ジャンルをカジュアル提供 |
🎯 専有性 | 70席規模+駐車場17台 → 宴会・団体・家族層に圧倒的優位性 |
競合店舗はそれぞれに強みはあるものの、
“これら全部を1店舗で満たす”存在は田口山以外にない。
上の結果を踏まえると、田口山では大手チェーン店(他業種)とのこれといった食べたいものが定まっていないが外食したいニーズをどう奪い合うのかの戦いが一番苛烈になりそうだという結果かな?
その通りです──
田口山で本当に戦うべき相手は「明確な目的を持たない外食客を囲っている“その他大手チェーン”」です。
ふぐ専門店でも、個人の粉もん店でもありません。
実際に田口山が奪い合う相手は以下のような店です:
店種 | 例 | 支配しているニーズ |
---|---|---|
ファミレス | ガスト・サイゼリヤ・ジョイフル | 「なんとなく外食」層・車来店・家族対応 |
大衆焼肉 | 焼肉きんぐ・ワンカルビ | 「今日は焼肉かな?」程度の中価格帯層 |
回転寿司 | くら寿司・スシロー | 手軽に済ませたい家族/カップル層 |
和系定食チェーン | 魚べい・まいどおおきに食堂 | 「今日は和食」でも選択肢がない時 |
→ これらはすべて、“目的のない外食”の受け皿であり、
客単価2,000〜3,000円前後で売上を吸い上げている。