無目的外食層に刺さるマーケティング設計図(田口山モデル)

無目的外食層に刺さるマーケティング設計図(田口山モデル)
この記事は1分に500文字読み進めた場合 6 分で読めます

■ ターゲット: “今日は特に食べたいものがあるわけじゃないけど、どっか行こか”という 【無目的外食層(車利用ファミリー/カップル/友人グループ】


■ 基本戦略: 「なんとなく外食」の中で、“選ばれる必然”を設計する


■ 戦術設計:

選ばれる理由を複数用意する(=選びやすくする)

  • 「無料駐車場17台完備」→ 車できやすい
  • 「モーニング」導入→カフェ使いもいいんだ
  • 「子ども椅子・キッズメニューあり」→ 家族も安心
  • 「焼きふぐ・てっさ・ハラミステーキ・蕎麦」→ なんでもある
  • 「飲み放題だけでもOK」→ 飲みたい人の理由付け
  • 「デザート充実(ケーキ・和スイーツ)」→ 食後の理由付け

“やめる理由”を潰しておく

  • 「送迎あります」→ 運転したくない人対策
  • 「1品でもOK」→ 食欲がない人もOK
  • 「お好み焼きや夜定食もある」→ 満腹じゃない層も取り込む
  • 「席数多い・広め」→ 密を避けたい層

店前・SNSで“ひと言で伝わる魅力”を出す

  • A型看板:「ふぐ×鉄板を、日常価格で。」
  • SNS:「焼きふぐとてっさ、どっちからいく?」
  • 自販機:「夜中にふぐ。冷凍てっさ販売中」

思わず人に話したくなる設計にする

  • 「ふぐの自販機見たことある?」→ 会話のきっかけ
  • 「無料送迎してくれる居酒屋あるらしいで」→ 話題性
  • 「ケーキもあるで、なんか謎のそばも」→ 面白い体験感

比較優位を分かりやすく可視化する

  • 店前の比較ポスター:「寿司?焼肉?…いや、ふぐでええやん」
  • メニュー表:「家族みんなで迷わない、がぶ飲みMENU」

■ 店舗設計と導線

  • 入店→ドリンクバー導線
  • 配膳→鉄板・ふぐ料理を視覚でアピール
  • テーブル→POPで“何食べてもいい雰囲気”演出
  • 退店時→「次は自販機」「次はECで」などのリピート導線

■ KPI(目標とする数値指標)

  • 初回来店時の“偶然層”割合:30%以上
  • 無目的来店からの平均客単価:3,000円以上
  • 自販機 or SNS誘導率:10%以上

■ 今後の拡張

  • ECと連携した”帰宅後ふぐ鍋”導線
  • 自販機×SNS投稿キャンペーン
  • “次は●●食べにこよう”を生む回遊型プロモーション

■ 結論: 田口山は、“目的のない外食”を“選ばれる体験”に昇華することができる。比較検討に負けないために、「なんでもあるけど尖っている」「気軽だけど驚きがある」店として、あらゆる方向に理由を提供し、誰の家庭内会議でも勝てる選択肢になることを目指す。



競合店それぞれの店の席数・客単価・回転率を机上推計し、田口山とのペアリング/差別化戦略マップを作成

以下に、競合店舗ごとの想定スペック(席数・客単価・回転率)と、田口山店とのペアリング/差別化マップを作成


✅【競合店舗別スペック比較表(机上推計)】

店名席数客単価回転率想定月商特徴差別化余地
玄品 樟葉約40席5,500円(コース)0.8約264万円高級ふぐ専門価格・カジュアル感・子連れ対応
西京家(宮之阪)約30席4,500円1.0約270万円串カツ+ふぐ送迎・鉄板料理・宴会対応
富久路約50席4,000円1.2約360万円居酒屋+ふぐ白子EC・自販機・昼営業
鶴橋風月 枚方約60席2,200円1.5約594万円チェーン定番ふぐ×鉄板という商品力
お好み焼きマツモト約30席1,600円1.2約172万円焼きそば・定食対応宴会・飲み利用・広さ
ももたろう約40席2,800円1.3約436万円もんじゃ+飲み放題メニュー幅・自販機展開
おおの(そば)約35席1,800円1.2約226万円昼中心+串カツ夜飲み・宴会で勝てる
無名屋 牧野約80席3,800円1.0約684万円大箱居酒屋商品特化力・家族送客力

✅【戦略的ポジション:田口山の優位性】

項目内容
🎯 価格帯高級すぎず大衆すぎず、中間層に刺さる「絶妙ゾーン」
🎯 多機能EC・自販機・送迎・ファミリー設備・鉄板料理など全包囲型
🎯 専門性ふぐ・鉄板・蕎麦という高付加価値ジャンルをカジュアル提供
🎯 専有性70席規模+駐車場17台 → 宴会・団体・家族層に圧倒的優位性

✅【まとめ】

競合店舗はそれぞれに強みはあるものの、
“これら全部を1店舗で満たす”存在は田口山以外にない。

  • 価格帯で負けず
  • メニューで勝り
  • 利便性・楽しさ・SNS映え・自販機・ECまで網羅

上の結果を踏まえると、田口山では大手チェーン店(他業種)とのこれといった食べたいものが定まっていないが外食したいニーズをどう奪い合うのかの戦いが一番苛烈になりそうだという結果かな?

その通りです──
田口山で本当に戦うべき相手は「明確な目的を持たない外食客を囲っている“その他大手チェーン”」です。


✅【このエリアにおける“最大の敵”とは?】

ふぐ専門店でも、個人の粉もん店でもありません。
実際に田口山が奪い合う相手は以下のような店です:

店種支配しているニーズ
ファミレスガスト・サイゼリヤ・ジョイフル「なんとなく外食」層・車来店・家族対応
大衆焼肉焼肉きんぐ・ワンカルビ「今日は焼肉かな?」程度の中価格帯層
回転寿司くら寿司・スシロー手軽に済ませたい家族/カップル層
和系定食チェーン魚べい・まいどおおきに食堂「今日は和食」でも選択肢がない時

→ これらはすべて、“目的のない外食”の受け皿であり、
客単価2,000〜3,000円前後で売上を吸い上げている