なぜチェーン店は本当に旨くないのか? 飲食が“文化”である理由と、RBRの挑戦
チェーン店が旨いわけないやん? それでも騙され続ける国……
この記事は、日々お店に通ってくださるお客様、 そして、未来に飲食という仕事を志すすべての人へ向けて書いています。
前半は、今の外食業界に対する私たちの問題意識。
そして後半では、その中で私たちが大切にしている「考え方」と「仕組み」をご紹介します。
もしあなたが、飲食業の未来に興味を持っている方であれば、 ここに“稼ぐ”という言葉の裏にある、本当の意味が見えてくるはずです。
「最近、どこで食べても同じような味ばかり」 「安くないのに、満足感がない」 「何となく、外食が“作業”みたいに感じる」
そう思ったことがある方、それはきっとあなたの感性が豊かだからです。
今の外食業界は、効率と拡大を優先する流れの中で、
こうした“便利すぎる仕組み”に包まれています。
特に、大手ファミレスチェーンやファストフード系店舗では、 調理工程がマニュアル化され、冷凍食品やセントラルキッチン製造品を加熱して出すだけ。
接客も「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といった定型句を繰り返すのみで、 目の前のお客様一人ひとりと向き合う余地が失われています。
店舗空間も無難で均質、どこで食べても“その店の物語”は見えない。
つまり、今の外食は、かつてのような── 「今日はちょっと奮発しよう」「この店は特別だね」 といった“感情の起伏”を伴う体験ではなく、
単なる「カロリー摂取と時間潰しの場」へと変わってしまったのです。
「便利だけど、記憶に残らない」 「どこでも食べられるけど、また来たくなる理由がない」
そう感じるのは、ごく自然なことです。
そしてその正体こそが、 “外食が文化としての役割を失いつつある”という、本質的な問題なのです。。
食材費も人件費も上がるなかで、 お客様の期待も、どんどん多様化・高度化しています。
SNSで「映える料理」はあふれ、 安くて美味しい店もたくさんある。
さらに、大手飲食企業は“ニッチ市場”にも本格参入し始めており、 かつては個人店が担っていたようなジャンル──クラフトバーガー、スパイスカレー、町中華、鉄板居酒屋など──にも、 大量資本とマーケティング力で一気に攻めてきています。
つまり、小規模店舗にとって“逃げ道”もなくなってきているのが現実です。
実際、開業から5年以内に閉店する飲食店の割合は、60%を超えると言われています。 10年続けられるのは、全体の1割以下。
それでも── 「また来たい」と思ってもらえる店は、ちゃんと生き残っている。
では、その違いは何か?
単に美味しい料理を出すだけでは、もう足りません。
必要なのは、 「この店に来る理由」を、お客様一人ひとりの中に育てること。
そのために、私たちは“仕組み”を整えてきました。
“稼ぐのは簡単”──この言葉だけを切り取ると、 不快に思われるかもしれません。
でも私たちは、本気でこう思っています。
「お客様の期待に誠実に応え続ければ、飲食店は自然に稼げる」
たとえば、私たちはこう考えています。
難しい時代だからこそ、 「人として誠実にやる」ことの価値が、むしろ高まっています。
だから“稼ぐのは簡単”なのです。
まず、ここで一つ強く伝えたいことがあります。
流行っている店、行列ができている店── それが“良い店”とは限りません。
確かに、SNSでバズったり、話題性があったりすることは短期的な集客には有効です。 しかし、それは「波」でしかありません。
本当の意味で持続可能な飲食店をつくるには、 その裏側にある「構造的な設計」が不可欠です。
──こういった“数字を元にした思想ある設計”がなければ、 どれだけ流行っていても、いずれ詰みます。
だから私たちは、「設計された日常」としての飲食店を目指します。
日々の売上が安定し、 従業員の暮らしが守られ、 お客様にとっても“ちょうどいい”場所であり続けられる。
それこそが、“文化”として残る店です。
ここからは、未来のFCオーナーに向けた言葉です。
飲食店を経営するというのは、 単に売上をつくることでも、雇用を生むことでもありません。
それは、 「この町に、また来たくなる場所をつくること」 「自分の想いや文化を、人とごはんを通じて伝えていくこと」 です。
私たちが築いてきた“仕組み”は、 そんな文化を育てるためにあります。
これらは、数字のためではなく、 お客様と長く向き合うための土台です。。
お客様の「また来たい」の声が、 お店の売上になり、スタッフの誇りになり、経営者の使命になります。
そしてその一つひとつの声が、 やがて「街の文化」として根づいていくのです。
RBR合同会社は、 稼ぐための飲食ではなく、“意味のある飲食”を仕組みにしています。
だからこそ、稼ぐのは簡単。 あなたが、お客様に本気で向き合える人であれば──
ここから先の道は、必ず開けます。
私たちは、 「食で稼ぎたい人」ではなく、 「食で信頼されたい人」と、一緒に進みたいと考えています。