🍥 餃子の王将の“現場力”は、なぜ今も強いのか?
🥢はじめに:「餃子が美味しい」だけでは説明……
飲食店経営をしていると、こんな言葉を耳にします。
「FL(原価+人件費)で60%以内が理想」
「FLに家賃を足して70%が損益分岐」
「坪月商10万円以上が合格ライン」
「1坪あたり2席以上入れないと赤字になる」
これらはすべて正しい。
でも、正しいだけでは、長くは続かない。
事実、数値を守っていても潰れる店はたくさんある。
逆に、数値が多少悪くても生き残る店もある。
では、本当に大切な“センターピン”は何か?
飲食経営を実践している立場から見えてきた、
「長く続けられる飲食店の本質」をすべて言語化します。
まずは基本の“設計図”から。
指標 | 目安 | 補足 |
---|---|---|
原価率(F) | 28〜33% | 居酒屋業態は33%まで許容範囲 |
人件費率(L) | 25〜32% | セルフ式・仕組み次第で変動 |
FL合計 | 60%以内 | 70%を超えると要注意 |
家賃比率(R) | 5〜10% | 売上に比例。郊外は低く抑える |
FLR合計 | 65〜70%以内 | 黒字の条件ライン |
坪月商 | 10万円以上 | 家賃1万円/坪ならこれでギリ黒字 |
席効率 | 2席/坪以上 | 回転率と粗利に直結 |
これらはあくまで「数字による健康診断」。
これだけを守っても続かないし、逆にこれを多少逸脱しても“構造”があれば続くというのが現場のリアルです。
数字を作るのは、仕組みでも販促でもありません。
最終的には「この店に通いたいかどうか」が決め手になります。
そしてその原点には、思想があります。
「利益を出すため」だけでは、人もお客様も定着しません。
🎯 思想のない店は、“偶然”か“価格”でしか選ばれない。
おいしい・安い・接客がいい――それだけで十分な時代は終わりました。
現代の外食に求められているのは、「驚き」と「体験価値」です。
これらは全て、“記憶に残る体験”です。
🍽️ 体験価値とは、満足ではなく“想定外の喜び”である。
長く続く店は、必ず人材が安定しています。
でも、それはただ「辞めない」だけではなく、成長し続けているということ。
このような“文化人”を育てられる現場こそが、ブランド力の源泉になります。
📚 文化なき現場に、継続なし。
広告と聞くと「客を連れてくる手段」と思われがちですが、
本当に続く店にとっての広告は、“思想の翻訳装置”です。
こうしたメッセージを、SNSや紙媒体、口コミなどに落とし込むことで、“共鳴する人”だけが集まる店ができる。
📢 広告とは、“未来のファン”と出会うための行為。
飲食店の基本であるQSC(Quality/Service/Cleanliness)は、今や当たり前。
RBRでは、それに「H=ホスピタリティ」を加えて、QSC+Hがスタンダードです。
項目 | 意味 | 位置づけ |
---|---|---|
Q | 味・盛付・温度など品質全般 | 基礎力 |
S | 接客の速度・丁寧さ・距離感 | 運営力 |
C | 清掃・整理整頓・清潔感 | 信用力 |
H | 気遣い・感情の共鳴・“心”の接客 | ブランド力の本体 |
いま最も欠けているのはこの「H」。
これがあるだけで、お客様の印象は「ファン化」に一歩近づきます。
❤️ QSCは信頼の土台、Hは“また会いたい”を生む魔法。
最終的な結論です。
💎 「数字」「思想」「体験」が仕組みとしてまわっている店だけが、10年続く。
そのためには、以下の構成要素すべてを意識し、設計に落とし込む必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
① 数値管理(FL・坪売上・回転) | 損益の基盤・生き残る最低ライン |
② 思想の明文化と共有 | ブレない軸、採用・教育・広告の核 |
③ 記憶に残る体験設計 | リピート率の最大化・語られる店づくり |
④ QSC+ホスピタリティ | 安心感+“また来たい”の感情づくり |
⑤ 自走する現場人材 | 教育不要でも品質が維持される仕組み |
⑥ 広告=価値の発信 | 想いに共鳴する人だけを集める手段 |
⑦ 驚きのあるメニュー・価格設計 | SNS拡散・話題性・初来店を生む要素 |
⑧ 再来店率を追う姿勢 | 集客に頼らず安定を生む本質指標 |
私たちRBRは、こう信じています。
飲食は単なるサービス業ではない。
人を育て、文化を継ぎ、社会を変える“実践の場”である。
数字を守ることも、思想を育てることも、すべてはそのため。
“がぶ飲み”のように、人と人が笑い、語り合い、また来たくなる。
そんな飲食店を、地域に、そして日本中に増やしていきたいと考えています。
RBR合同会社では、未経験でも挑戦できる実践型FC制度をご用意しています。
まずは、“あなたが生き残れる現実的な独立モデル”を、一緒に考えてみませんか?