【なぜここで出すのか?】

がぶ飲み食堂が“利益を出せる地域”の条件とは?

こんにちは。RBR合同会社・代表の新田美咲です。
今回はよく聞かれる質問――

「がぶ飲み食堂って、どこに出せば儲かるんですか?」

に対して、“数字と実例”でしっかり答える記事を書いてみようと思います。


✅「どこでも儲かる」なんて言いません。

まず大前提として、私たちがやっているのは全国チェーンの画一化FCとは違います。
なので、

  • 都心一等地じゃないと無理とか
  • 逆にどこでもOKなんて無責任な話とか

そういうのは一切言いません。
ただし、“ここならウチは勝てる”というエリアは、ちゃんと存在しています。


✅ 参考モデル:庄内本店(大阪・豊中市)

がぶ飲み食堂の本店は、大阪・豊中市の庄内駅徒歩1分の2階立地にあります。

この立地、正直、派手じゃありません。

  • 商業施設もない
  • 観光地でもない
  • 飲み屋街というほどの密度もない
  • しかも2階(視認性が弱い)

にもかかわらず、年間売上4,800万円/利益率15%超えを維持しています。


✅ 庄内でなぜ利益が出るのか?

理由は明確です。
「地元密着×日常価格×異常コスパ」の3点セットがハマっているから。

▪️1)商圏特性に刺さっている

庄内のようなエリアは、

  • 平均所得は中程度
  • 近隣住民の外食頻度は高い
  • 家族連れ/単身者が混在する住宅街
  • 大手チェーンはあるが飽和気味
  • 「安いのにウマい」に敏感な土地柄

つまり、大衆価格でしっかりお腹を満たせて、飲めて、変わり種(ふぐ)がある、
そんな“ちょっと他と違う日常使い”がウケる環境なんです。


✅ 他にも儲かる可能性が高いエリアは?

庄内本店の実績を基に、以下のような条件に当てはまるエリアはほぼ確実に利益が出せます。


【1】駅徒歩5分以内 × ローカル商圏 × 中所得地域

▶️ 該当エリア:
江坂、三国、服部天神、曽根、石橋阪大前、新大阪(裏通り)、吹田、茨木市、十三、関大前など

なぜ強い?
→ 平日も地元の固定客が動き、価格に敏感。
→ ファミリーや常連が「また来る店」として機能しやすい。


【2】賃料相場が安く、視認性が確保できる物件

▶️ 目安:坪単価 10,000〜18,000円前後で25〜35坪
→ 月商250万以上で十分黒字化できるライン。


【3】「夜が強い」ではなく「昼夜バランス型」の地域

▶️ 例:豊中、茨木、江坂、吹田、石橋阪大前
→ 居酒屋メインでなく、定食+飲みが成立する


✅ 出店の“地雷エリア”はどこか?

逆に、以下のようなエリアはがぶ飲み食堂のモデルとは相性が悪く、出店非推奨です。

特徴具体例理由
家賃が高すぎる都心一等地梅田・なんば・心斎橋粗利が出にくく回転率が必要。がぶ飲みは“長居型”業態
オフィス街オンリー本町・淀屋橋夜が弱く、土日来店ゼロ。家族層が来ない
地方郊外の車来店型(駐車場なし)住宅地奥など鉄板やふぐが“日常食”になりづらい、訴求しづらい

✅ 地域と業態をセットで考える

がぶ飲み食堂がウケる地域には“定食×ふぐ×鉄板×飲み放題”という構成が全部ハマる必要があります。


たとえば:

▷ 江坂駅前(30坪/家賃月55万)

  • 平日はランチが強く、土日はファミリー来店あり
  • ドリンクバー付き宴会が会社利用でも使える
  • 路面でなくても大型モニターで目立てばOK

▷ 三国駅前(25坪/家賃月33万)

  • 庄内と商圏が酷似。高齢者も多く定食ニーズあり
  • 夜も落ち着いた客層で、安さが支持されやすい
  • ドリンク原価を抑えてもリピート率が高い

🔚 まとめ:がぶ飲みは「地味に稼げる業態」です

がぶ飲み食堂のFCモデルは、

  • “超都心で勝負”ではなく
  • “身近な駅前でコツコツ勝つ”

を戦略としています。

つまり、「儲からない立地でも稼げる仕組み」ではなく、
「そもそも“がぶ飲み”と相性の良い地域に出す」ことで無理なく黒字化できるのです。